1. Museって、どんなAI?
Metaの個人向けAIエージェント「Muse」が、日本でも使えるようになりました。頼むと、ブラウザを操作して、代わりに仕事を進めてくれるAIです。
今日は、MuseってどんなAIなのか。何ができるか、任せて大丈夫か、どこで使えて、いくらかかるのかを見ていきます。
2. 結論:スマホで頼む、個人向けAIエージェント

先に結論です。Museは、スマホで頼むと代わりに動いてくれる、個人向けのAIエージェントです。
- 北米では:公開から数週間で1,000万人以上が設定しました。一番多い使い道は買い物です。
- 安全:送信や購入など大事な操作の前に、本人に確認する、とMetaは説明しています。パスワードと支払い方法は、AIから見えません。
- 料金:基本は無料(使用制限あり)です。たくさん任せるなら、月20ドルからの有料プランです(Metaのヘルプセンター)。
- 日本は:Metaは10月23日に日本での提供開始を発表しました。ただ、わたしがスマホとMacで登録したら、どちらも「待機リスト」でした。
3. Museは、何ができる?

AIエージェントとは、頼むと、操作まで代わりに進めるAIのことです。
やりたいことを伝えると、Museは計画を立てて、画面を操作して進めます。
まず、目標からやることを決めます。次に、ブラウザを操作して入力します。メールの送信や、旅行の予約などです。アプリを閉じても作業は続き、承認が必要な時には通知が来ます。
4. 何とつながる?

GmailやGoogleカレンダー、Instagramとつながります。買い物や旅行では、Stripe、Shopify、Trip.com、Agoda、Klookなどが使えます。日本向けには、メルカリ、マネーフォワード ME、チケットぴあが準備中です。
5. 北米では、どう使われている?

一番の使い道は、買い物です。
Museは、アメリカで9月に始まり、カナダにも広がりました。Metaの決算発表によると、公開から数週間で1,000万人以上が設定しました。1日に使うのは、そのうち約25%です。
週に1回以上使う人のうち、25%以上が買い物に使っています。1回の買い物は、平均で200ドル以上です。
実際に試した人の使い方も見てみます。家族のカレンダーをつないで予定を管理させ、毎朝のお知らせをPDFで作らせた人。映画のIMAXのチケットを買わせた人。引っ越し業者を探させて、見積もりを集めさせた人。
いっぽうで、靴の買い物はうまくいかなかった、という声もあります。Metaに個人の情報をさらに渡すことを気にする人もいます。
6. 任せて、大丈夫?

メールの送信や商品の購入など、大事な操作の前には本人に確認する、とMetaは説明しています。確認の範囲は、操作やつなぐアプリ、設定で変わる場合があります。パスワードと支払い方法は、AIから見えない仕組みです。
ほかにも、安全のための仕組みがあります。1人ずつ分けた専用の部屋(クラウド)で動くこと。ネットの出入りを、別のAIが見張っていること。やったことと、やる予定の記録が見えること。つなぐアプリと範囲を選べて、いつでも切れることです。
7. 自分のデータは、どう使われる?

Metaは、広告で稼ぐ会社です。だから、Museに預けたデータが広告に使われないか、気になる人も多いと思います。
公式のヘルプセンターには、こう書いてあります。「Museは、利用者の会話やバーチャルマシンのデータをMetaの広告システムと共有することはありません」。FacebookやInstagramと同じアカウントでつないでいても、同じだそうです。
いっぽうで、AIの学習には使います。この設定は、最初に使った時からオンです。[設定]の[データコントロール]で、オフにできます。
もう一つ。Museに「忘れて」と頼んで消しても、そこから学んだことは残る場合がある、と書いてあります。
気をつけたいのは、ふつうのチャットの「Meta AI」とは別の話だということです。ふつうのMeta AIとのやり取りは、広告に使うとMetaが発表しています(一部の地域を除く)。広告に使わないのは、Museの約束です。
北米で、起きたこと

北米では、すでに問題も起きています。
1つ目。Amazonが、Museでの買い物を締め出しました。Amazonの言い分は3つです。Museが「AIです」と名乗らずにサイトを回っていること。Metaから事前の連絡がなかったこと。お客さんのログイン情報の扱いが心配なこと。Metaは「パスワードや支払いはAIから見えない」と反論しています。今は、MuseでAmazonの買い物はできません。
2つ目。Museで共有したチャットのリンクが、外から探せる状態でした。見つかったのは6,000件以上。小規模事業者のローンの申し込みや、銀行口座番号の一部もあったそうです。Metaは、共有の機能を一時止めました。
ChatGPTやClaudeでも、共有したチャットが外に出た例があります。だから、使うなら、チャットは共有しない。これだけは覚えておいてください。
【テロップ】Amazonでは買えない/チャットは共有しない
8. どこで使う?

わたしもスマホとMac用のアプリをダウンロードして、登録してみました。すると、どちらも出てきたのは「待機リストに登録されました」という画面でした。(シャドが画面を見ながら話す:iPhoneで入れた様子)パーソナルエージェントの準備ができ次第、お知らせが来るそうです。日本で使えるようになったと言っても、すぐに全員が使えるわけではないようです。
使えるのは、スマホのアプリ(iOS・Android)と、パソコンです。公式の日本向けの案内は、スマホのアプリ(iOS・Android)とWeb版です。Mac用のアプリもありますが、日本向けの案内には書いてありません。公式サイトによると、Mac用は、パソコンの中のファイルやアプリも使って作業できます。
作業は、1人ずつ分けた専用の部屋(クラウド)で動きます。アプリを閉じても、作業は続きます。
試した人:どこで止まる?

日本で始まった初日に、試した人の記事があります(Qiita)。
メルカリで一番安い出品を探すのは、できました。映画の予約は、好みに合う作品と席を選ぶところまで進みましたが、支払いの本人確認で止まりました。Amazonでの買い物は、エラーで進みませんでした。
時間もかかります。人なら数分で済む作業に、1時間ほどかかったそうです。
1人が1回ずつ試した結果なので、いつもそうとは限りません。ただ、支払いの所は、最後は自分でやる前提で考えた方がよさそうです。
【テロップ】調べ物はできる/支払いで止まる/数分の作業に1時間
9. いくらかかる?

公式の料金は、Metaのヘルプセンターに書いてあります。基本は無料ですが、使える量に上限があります。上限まで使ったら、有料にするか、上限が戻るまで待ちます。
有料は2つです。Powerは月20ドルで、毎週5億Museトークンまで。Maximumは月100ドルで、毎週30億Museトークンまで使えます。
アプリの中では円で表示されますが、記事によって金額が違います。月2,799円と書く記事も、月3,499円と書く記事もあるので、買う前にアプリで確かめてください。
トークンは、使える量の単位です。無料でどれだけ使えるかは、公開されていません。
同じページに「試験運用中につき提供地域が限定されており、まだご利用になれない場合があります」とも書いてあります。わたしのスマホとMacが待機リストだったのも、このためかもしれません。
わたしは、今は使いません。ChatGPT以上の機能を見出せないからです。
10. 今日のまとめ

- スマホで頼む、個人向けAIエージェント。
- 北米では、買い物が一番の使い道(週に使う人の25%以上)。
- 大事な操作の前に、本人に確認が来る。
- 基本は無料。たくさん任せるなら有料。
- わたしは、今は使わない。ChatGPT以上の機能を見出せないから。
あなたなら、Museに何を任せますか? ぜひコメントで教えてください。
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