1上がった2物価との差3払う側4社会保険5確かめる
厚生労働省の発表公式
① 実は上がっている
② なぜ「減る」?
③ 労使折半の罠
④ パートの社会保険
年金は上がっている。でも物価に届かず、実質は減っている
国民年金+1.9%
厚生年金(給料の部分)+2.0%
前の年の物価+3.2%
保険料は22年で約35%増会社の分も、一部は給料からかも
パートは会社の人数で変わる51人以上から、10人以下まで広がる
出典:厚生労働省「令和8年度の年金額改定について」/日本年金機構/約35%=国民年金の額・厚生年金の率とも。わたしの計算
国民年金は月1,300円、厚生は夫婦で月4,495円
厚生労働省:2026年度の年金額の例公式
国民年金(満額・1人分)月 70,608円
厚生年金(夫婦2人分の基礎年金を含む)月 237,279円
満額=保険料を40年納めた場合。昭和31年4月1日以前生まれの人は月70,408円。厚生年金は、男性の平均的な収入(賞与込みで月45.5万円)で40年働いた場合の例で、2人分の基礎年金を含む。+2.0%は給料で決まる部分(報酬比例部分)の率。自分の額とは違います。
4年続けて増えて、月5,792円(国民年金の満額)
単位:円(年度)
65,075
2021
64,816
2022−259円
66,250
2023+1,434円
68,000
2024+1,750円
69,308
2025+1,308円
70,608
2026+1,300円
厚労省の発表公式
出典:厚生労働省・日本年金機構の各年度の発表|2023年度からは、昭和31年4月1日以前生まれなどの人は月200円前後低い|厚生年金も4年続けて増額(例の計算が途中で変わったので額は並べない)
物価に届かず、実質は4年続けて減っている
年度|青=物価 オレンジ=年金
2.5%
2.2%
2023
3.2%
2.7%
2024
2.7%
1.9%
2025
3.2%
1.9%
2026
4年分の年金+8.9%
4年分の物価+12.1%
実質(年金÷物価)−2.8%
出典:厚生労働省「年金額の改定について」令和5〜8年度|年金=国民年金の改定率(2023年度は67歳以下)|物価=改定に使う前の年の平均|4年分はわたしの試算(1.0894÷1.1211≒0.972)
月約2,100円ぶん、物価に届かない(試算)
物価と同じだけ増えたら月 約72,700円
実際の国民年金(満額)月 70,608円
差(1年で約2.5万円)月 約2,100円
わたしの試算:2022年度の64,816円×4年分の物価(1.121)|満額の場合
長く2000年度より低く、2024年度に超えた
単位:円(年度)
67,017
2000
66,208
2004
65,141
2020
64,816
2022
68,000
2024
70,608
2026
厚生労働白書:国民年金の額の推移公式
国民年金の満額(月額)。出典:厚生労働白書(平成23年版)・日本年金機構の各年度の発表|2000年度=平成12年改正の額・2004年度=4月からの実際の額
物価でなく賃金に合わせ、そこから少し引く
3.2%
物価
2.1%
賃金
2.0%
厚生年金−0.1
1.9%
国民年金−0.2
厚生労働省:年金額の改定ルール公式
年金の計算用の賃金2.1%=物価3.2%+実質賃金▲1.1%(過去3年度の平均)|厚生年金の引く分は、令和7年の改正で3分の1に緩やかに(公式の表示は▲0.1。次の財政検証の翌年度までの措置)|出典:厚生労働省「令和8年度の年金額改定について」
マクロ経済スライド。国の説明は将来の世代のため
厚生労働省:マクロ経済スライドの説明公式
払う人と寿命の変化に合わせる
上げ幅を抑える20年以上前に導入
これまで計7回国の説明:将来の世代のため
国民年金の保険料は、最初は月100円、2026年度は月17,920円
単位:円(年度)
100
1961最初
450
1970
3,770
1980
8,400
1990
13,300
2000
16,260
2016
17,920
2026
18,290
2027
日本年金機構公式
26年で、もらう額+5.4%
26年で、払う額+34.7%
出典:日本年金機構「国民年金保険料の変遷」・厚生労働省|最初=1961年の35歳未満の額(35歳以上は月150円)。金額は物価を調整しないまま|26年で月4,620円増。もらう額=満額(月67,017円→70,608円)。+5.4%・+34.7%はわたしの計算|平成16年の改正で毎年引き上げ、平成29年度に上限。そこからは賃金に合わせて改定
厚生年金の保険料率は、13.58%から18.3%へ
13.58%
2004
18.3%
2017から
日本年金機構:18.3%で固定公式
月給30万円(13.58%)月 20,370円
月給30万円(18.3%)月 27,450円
増えた分(月給が同じなら)月 7,080円
出典:厚生労働省「2019年財政検証関連資料」(13.58%は2004年9月まで)・日本年金機構|月給30万円=標準報酬月額30万円の本人の分|率は22年で+34.8%。国民年金の保険料も2004年度は13,300円で、22年で+34.7%(どちらもわたしの計算)
最初は6.4%、2017年からは18.3%
単位:%
6.4
1942最初
11.0
1944
3.0
1948
3.5
1960
6.2
1970
10.6
1980
14.3
1990
17.35
2000
13.58
2003
18.3
2017
年金機構の表公式
1948年に下がった激しいインフレの時の暫定の率
2003年は土台が変わった賞与も対象に。負担減ではない
出典:日本年金機構「厚生年金保険料率の変遷」(表の単位は‰。64.00=6.4%)・厚生労働省|2003年から賞与も含む率で、以前と土台が違う|第1種=男性の一般の人の率|会社と本人の合計|1942年は前身の労働者年金保険
会社の分も、一部は給料から出ている可能性が高い
あなたの分(明細に出る)月 27,450円
会社の分(明細に出ない)月 27,450円
合計(月給30万円の例)月 54,900円
法律で半分ずつでも、誰が負担しているかは別の問題論文
出典:酒井正(法政大学教授)「事業主負担と被保険者負担」日本労働研究雑誌(2015)|金額は18.3%の折半でわたしの計算
雇う費用を変えないなら、給料を下げることになる
保険料がない時給料 20万円
会社に保険料2万円給料 18万円
どちらも、雇う費用は20万円
給料一部が給料に移る
賞与会社も意識せず減る
福利厚生・雇用減らして調整も
酒井正(2015)のたとえ話。全部が給料に移るのは特別な条件の時で、ふつうは一部|賞与と福利厚生は「かもしれない」という指摘
海外は約3分の2以上が給料へ。日本は結果が分かれる
英語圏・欧州大陸の国約3分の2
北欧の国9割近く
日本(研究で結果が分かれる)ゼロではない
52本の研究をまとめた結果論文
会社に聞くと「給料に移すことはない」が大半酒井教授の聞き取り。研究とは離れている。会社も意識しない形で移っているのかもしれない
Melguizo and González-Páramo(2013)|日本の総括=酒井正(2015)|健康保険料の研究1本(濱秋2016)は「多くが給料へ」|厚生年金だけを測った数字ではない
なくなった。月8.8万円は最低賃金で超えていた
日本年金機構:賃金要件が撤廃されました公式
週20時間以上残っている
学生でない残っている
51人以上の会社残っている(次の話)
厚生年金に入ると、将来の年金が増える。106万円の壁=月8.8万円の条件。時給1,016円で週20時間=月8.8万円で、全都道府県の最低賃金が超えた(減額特例の人は例外)。2か月を超えて雇われる見込みも必要。家族の扶養の130万円の壁は別の話で、残っています
新たに最大で約200万人(国の試算)。払う人を増やしていく
厚生労働省:人数の条件はこの順に下がる公式
2026年51人以上
2027年10月36人以上
2029年10月21人以上
2032年10月11人以上
2035年10月10人以下
人数の条件をなくす約70万人
最低賃金の上昇と賃金の条件約110万人
個人事業所の業種約20万人
出典:厚生労働省。人数は法人全体の厚生年金の加入対象者|約200万人=改正当時の国の試算。約20万人は全事業所が適用の場合で、すでにある事業所は当分対象外。将来の所得代替率は1.4%程度改善の見込み|国の説明は「働く人にふさわしい保障」
自分の額、明細の厚生年金、週の時間
もらっている人毎年届く通知で自分の額
これからもらう人ねんきんネットで見込み額
会社で働く人明細の厚生年金保険料を2倍して見る
パートで働く人週20時間の前後で手取りと将来の年金
わたしの提案です。物価に届かない分をどうするかは、人によって違います。
わたしの提案:一家にひとつ、合同会社
雇われて得る稼ぎ給料
もうひとつ自分で稼ぐ器
家族やコミュニティで持つ全員が経営者でなくていい
節税はおまけ目的は、自分で決める自由
わたしの提案です。ひとつの選択肢で、合う形は人によって違います。雇われて働くことと組み合わせてもよい。
年金は上がっている。でも物価に届かず、実質は減っている
1国民年金は1.9%、厚生年金は2.0%増
24年続けて増額。実質は4年続けて減
3保険料は増加。会社の分も一部は給料かも
4パートは会社の人数の条件が下がる
わたしの提案:一家にひとつ、合同会社
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