Claude Designを初めて使ってみた
Canvaとの違いと使い分け【2026年8月】
「Claude Designが登場したなら、もうCanvaはいらない?」
実際にLPとスライドを作り、現在使っているAIラインのデザインも同期して比べました。
結論から言うと、Canvaはまだ必要です。
ただし、Claude Designにしかない強みもはっきり見えました。
Canvaは、仕上げる道具。
Claude Designは、文脈から作って実装へつなぐ道具。
得意領域は重なっています。
しかし、テンプレートから早く完成させるCanvaと、会話・ブランド情報・既存サイトの文脈から試作するClaude Designでは、仕事の始め方と終わり方が違います。
この記事でわかること
Claude Designとは?現在はベータ版
Claude Designは、Anthropicが提供するデザイン制作環境です。
チャットで意図を伝えると、右側のキャンバスへデザインが生成されます。直接編集やコメント修正、既存デザインシステムの取り込み、Claude Codeへの引き継ぎに対応しています。
2026年8月3日に公式情報を再確認したところ、現在はPro、Max、Team、Enterprise向けのベータ版です。
Web版とClaude Desktopで利用でき、使用量はClaudeのチャットやClaude Codeなどと共有されます。

初めて使って分かったこと:説明より、まず画面が出る
新しいデザインを作ると、左側でClaudeと会話し、右側で完成形を確認できます。
文章だけの提案ではなく、最初からキャンバス上に見た目が出ます。修正点を、指差すように伝えられるのが特徴です。
操作の中心は「もっと明るく」「CTAを短く」「この文章だけ変える」といった会話です。
Tweaksを使うと、画面の文言や一部の見た目を直接切り替えられました。
ターミナルを使わず、現在のサイトをデザインシステムとして登録
今回おもしろかったのは、AIラインの既存サイトをClaude Design側へ登録できたことです。
公式では、デザインシステムの取り込みや/design-syncによる同期が案内されています。
筆者の環境では、会話の中で登録を進め、ターミナルを直接操作せずに同期完了まで確認できました。
色・余白・文字の雰囲気を、毎回ゼロから説明する手間を減らせます。ここはClaude Designの大きな利点です。

LPを作ると、Claude Designの得意な仕事が見えた
AIラインのデザインを選び、LPの目的と対象者を伝えて試作しました。
完成後はTweaksから見出しやCTAを切り替えられます。
テンプレートを探して当てはめるより、「誰へ、何を伝えたいか」から画面を作る感覚です。

一方、公開後の運用、フォーム送信、計測、レスポンシブ調整まで含めると、デザインだけでは終わりません。
筆者は本番LPを作る場合、Claude Designの案を参考にしつつ、最終的にはCodexなど実装担当へ渡します。
スライドは作れた。でもCanvaを外す理由にはならなかった
Claude Designで8枚のスライドを作ると、表紙だけでなく発表者ノートまで生成されました。
構成を考えるところから任せたい人には便利です。

ただし、Canvaには日本語テンプレートの量、素材、動画編集、リール、共同編集、細かい仕上げの経験値があります。
今回Canvaで同じようにスライドを開くと、目的に近いテンプレートを選び、短時間で完成度を上げられました。



Claude DesignとCanvaの違いを、実務で比較
| 比較 | Claude Design | Canva |
|---|---|---|
| 始め方 | 会話・要件・既存ブランドから作る | テンプレートや素材から選ぶ |
| 得意な仕事 | 試作、ブランド文脈の反映、実装前の設計 | チラシ、SNS、スライド、動画、日常の制作 |
| テンプレート量 | テンプレート選択より生成が中心 | 日本語を含め非常に豊富 |
| 修正方法 | 会話、コメント、直接編集、Tweaks | 直接編集、AI、素材・テンプレート差し替え |
| ブランド連携 | デザインシステムを同期し、コード実装へ渡せる | ブランドキット、テンプレート、共同制作が強い |
| Web制作 | 試作からClaude Codeへ引き継ぎやすい | Webサイト、Canva Code、HTML取り込みにも対応 |
| 現在の安定性 | ベータ。筆者の使用範囲では待ち時間や試行錯誤あり | 日常制作の既存ワークフローが成熟 |
Canvaも現在はAI、Webサイト、Canva Codeまで広がっています。
そのため「Canvaは静止画だけ」という比較は正しくありません。
違いは機能の有無より、テンプレートから仕上げるか、文脈から作って実装へ渡すかです。
今はClaude Designを、標準の制作フローには入れません。
理由は、Claude Designが弱いからではありません。現時点では、既存の道具で十分速く作れており、ベータ版を毎回挟むより役割を分けた方が安定するためです。
- Canva:チラシ、スライド、リール、SNS画像、単体画像
- Codex:公開するLP、Webサイト、機能を持つページ
- Claude Design:ブランド文脈を使う試作、デザインと実装の引き継ぎを再検証
迷ったときの選び方
今日中に見た目を完成
チラシ、SNS、動画、スライドなら、まずCanva。テンプレートと素材を使って仕上げます。
ブランドに沿った案を試作
既存サイトやデザインシステムを読み込ませ、会話から作るならClaude Design。
公開・計測・機能まで実装
LP、会員サイト、フォーム、API連携まで必要なら、CodexやClaude Codeへ渡します。
よくある質問
| Claude DesignがあればCanvaは不要? | 筆者の仕事では不要になりません。日常の制作はCanva、ブランド文脈からの試作はClaude Designで分けます。 |
| Claude Designは無料? | 2026年8月3日の公式情報では、Pro・Max・Team・Enterprise向けのベータ版です。最新条件は公式案内をご確認ください。 |
| LPはどちらで作る? | 見た目の試作なら両方候補です。本番公開、計測、フォーム、機能まで必要なら実装担当へ引き継ぎます。 |
公式情報
- Anthropic:Get started with Claude Design — 対象プラン、編集、デザインシステム、同期、制限
- Anthropic:Claude Design — 製品発表と制作対象
- Canva:Canva Create 2026 AI — Canva AI 2.0と編集可能な生成物
- Canva:Canva Code 2.0 — Web・インタラクティブ制作、HTML取り込み

