同じチラシを3つのAIに作らせたら、Codexが圧勝だった
知り合いの経営者に手渡すため、自社の法人向けページをA4のチラシ1枚にまとめたくなりました。せっかくなので、同じ依頼を3つのAIへ同時に投げてみました。
紙のチラシは、Codexが圧倒的でした。
3枚を並べた結果は、はっきりしていました。Codexだけが、文言・レイアウト・写真をまとめて1回で出しました。しかも、元ページにも他の2つにもなかった一番強い一文を自分で書いています。
残る2つは、そこまで届きませんでした。Claude Codeは文字だけの素朴な仕上がり。Claude Designは見た目こそ整いましたが、文言はClaude Codeで書いたものをそのまま流し込んだだけで、コピーは自分で作っていません。
実務としての結論は1つです。Codexで作って、Canvaで仕上げる。これが今のところ一番速く、一番いいものが出ます。
やったこと
元にしたのは、当サイトの法人向けページAI line for Businessです。ここに書いてある支援内容・料金・進め方を、紙1枚に落とし込みます。
条件はシンプルにしました。
- A4縦1枚におさめる
- 渡す相手は、面識のある中小企業の経営者
- 右下にページへのQRコードを入れる
この条件で、Claude Code・Claude Design・Codexにそれぞれ作ってもらいました。
出てきた3枚
同じ元ページなのに、選んだ言葉が違った
いちばん差が出たのは、デザインではなく文言でした。
| 項目 | Claude Code | Claude Design | Codex |
|---|---|---|---|
| 見出し | 社長の雑務を、AIで減らす。(元ページと同じ) | 社長の雑務を、AIで減らす。(同上) | |
| 問いかけ | この4つ、まだ社長がやっていませんか。 | こんな仕事、社長がやっていませんか? | |
| 4つの項目 | 毎朝のメール/請求書/労務・銀行の書類/記帳 | 毎朝の定型メール/見積書・請求書/労務・銀行の書類/売上集計・記帳 | |
| 核となる一文 | 社長の時間が空けば、その分だけ会社の未来に使えます。 | 社長に残すべき仕事は「判断」です。 | |
| 料金の掲載 | あり(3プラン) | あり(3プラン) | なし |
| 写真 | なし | なし | 本人写真+イメージ写真 |
| QRコードの中身 | /business/への単純リンク | /business/simulation/への直接リンク+計測用UTM付き | |
結果として、Codexだけが誰も書かなかった一文を出しました。
社長に残すべき仕事は「判断」です。
作成・整理・転記はAIへ。
元ページは「減らす」側だけを書いていました。Codexは「では社長に何が残るのか」という裏返しの答えを足しています。これは指示から離れた出力ですが、チラシとしては強くなりました。
それぞれの得意分野
1回で完成形が出る
写真・ロゴ・配色・文言まで、指示1回で紙として成立するものが出ました。指定した4項目を自分で言い換えており、内容の確認は必要です。それでも、渡せる状態に一番近いのはこれでした。
文言の下書きには速い
印刷用HTMLを直接書くので、載せる情報の取捨選択は速く試せます。ただし装飾を1つずつ指定するため、見た目は文字だけの素朴なものになりました。
整えるが、書きはしない
登録済みのデザインシステムで色・余白・書体は自動で揃います。ただし今回、文言はClaude Codeで作ったものを流し込んだだけで、コピー自体は生成していません。
結局、Codex→Canvaが一番速い
「3つを使い分ける」という整理もできますが、実務でやるなら遠回りです。Codexで1枚出して、あとはCanvaで直す。これが一番速く、一番いいものが出ました。
理由は単純で、Codexだけが紙として成立するものを1回で出すからです。他の2つは、そこから足りない部分を人が埋める必要がありました。
Codexで作る → Canvaで直す
Codexの出力は画像です。料金を変える、サイズ違いを作る、後から少しだけ直す。こうした作業は、Canvaに持ち込んだほうが速く終わります。Codexの弱点は、元の指示から離れた判断を含むことです。今回も、指定した4項目を勝手に言い換え、料金表は省略されました。良い方向に働いた部分もありますが、そのまま印刷せず、必ず中身を確認する前提で使う道具です。
その確認と修正の場所として、Canvaが噛み合います。画像をそのまま置いて文字だけ足す、色を差し替える、A4とSNS用で2サイズ出す。Codexに何度も作り直させるより、この方が短時間で終わります。
/business/への単純なリンク、Codexだけは計測用のUTMパラメータ付きで、シミュレーションページへ直接飛ばすURLを自分で組み込んでいました。紙のチラシに載せるべき情報量
3枚を並べて分かったのは、紙に情報を詰めても読まれないということでした。元ページにはFAQが9項目、対象者の分類、導入後の選択肢などが載っていますが、どのAIもそれらを紙には入れませんでした。
紙の役目はQRコードを読ませることだけです。3枚とも、載せた要素は次の5つに収束しました。
- 何をする会社か(見出し1行)
- 相手が思い当たる具体例(4項目)
- 進め方(3ステップ)
- 誰がやるのか(経歴1行)
- QRコード
よくある質問
| チラシを作るなら、どのAIを使えばいい? | 紙のチラシに限れば、Codexが一番でした。文言・レイアウト・写真を1回で出せるのはCodexだけです。そのあとの微調整はCanvaで行うのが、筆者の使用範囲では最短でした。 |
| そのまま印刷できる? | 文言の事実確認は人が行う必要があります。今回も料金・実績・経歴の数字は、元ページの記載と突き合わせて確認しました。 |
| QRコードもAIが作れる? | 作れます。今回の3枚は、いずれも実機での読み取りテストで正しいURLにデコードできる本物のQRコードでした。Codexだけは、計測用のUTMパラメータ付きURLを自分の判断で組み込んでいました。 |
| なぜ3つで結果が違う? | 扱える出力形式と参照できる素材が違うためです。デザインシステムや写真素材を持っているかどうかが、そのまま差になりました。 |
| 制作にかかった時間は? | 3枚あわせて約30分でした。内訳は文言の検討が大半で、レイアウト自体はどのツールも短時間で出力しています。 |
道具が揃っても、決めるのは社長の時間です。
AI line for Businessでは、社長に集中している雑務を棚卸しし、最初の1業務からAI化して定着まで伴走します。今回のチラシに載せた内容は、すべてこのページに書いてあります。
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