大転職時代って、本当?
大転職時代って言われますけど、実際本当でしょうか。実際どのくらいの人が転職しているのか、という話をしていきます。
今日は、国の最新の統計で、何人が転職しているのか、なぜ辞めたのかを見ます。最後に、どう動くかを話します。
【テロップ】大転職時代は本当?/何人が転職?/なぜ辞めた?/どう動く?
結論

結論です。転職したい人は増えています。でも、実際に転職した人は、割合で見ると横ばいです。
転職したい人は、10年で約211万人増えて約1,023万人。ただ、今の仕事のほかに別の仕事もしたい人も入った数で、実際に仕事を探している人は約360万人です。実際に転職した人は1年で約330万人で、働く人に占める割合は10年前とほぼ同じです。
60年で見ると、転職は昔より増えました。ただ一番の山は2007年。海外と比べても、日本は同じ会社に長くいる人が多い国です。
辞めた理由の1位は賃金。でも上位5つは横並びでした。
そして、動くために必要なのは、自分はできる!って思う力。これは、わたしの考えです。
【テロップ】転職したい人は増えた/転職した人は横ばい/自分はできる!って思う力
今どのくらいが転職してる?
日本で働く人は、約6,820万人。そのうち、1年間に転職した人は約330万人です。割合は4.8%。21人いたら1人です。
グラフの左が、転職した人の数。この10年、300万人前後で動いています。
右が、転職したいと思っている人。約1,023万人います。この中身は、このあと見ます。
【テロップ】働く人 約6,820万人/1年で約330万人/21人に1人/転職したい1,023万人
割合で見ると、増えた?
では、「大転職時代」は本当なのか。
転職する人の割合は、10年前が4.7%、今が4.8%。ほとんど変わっていません。
人数は299万人から330万人に少し増えました。でも、働く人全体も10年で約6,400万人から約6,800万人に増えています。だから、割合で見るとほぼ同じなんです。
この10年で一番多かったのは2019年で、353万人、5.2%。今の方が少ないんです。
10年で増えた31万人のうち、25万人は55歳以上です。35〜44歳は65万人から55万人に減りました。「転職時代」と聞くと若い人を思い浮かべますが、数字で一番増えたのは55歳以上でした。
じゃあ、なんで今「大転職時代」と言われているのか。もっと昔からの図で見てみます。
【テロップ】割合はほぼ同じ/人数は少し増えた/働く人も増えた/一番増えた55歳以上
60年で見ると、転職は増えた?

1959年からの図です。こちらは総務省の別の調査で、3年から5年に1回調べています。だから、さっきの4.8%とは少し数字が違います。
1959年は働く人の2.3%、94万人でした。1974年に4.1%、212万人まで上がって、オイルショックのあとの1982年は2.6%に下がります。
その後は上がっていって、一番の山は2007年。5.6%、368万人です。最新の2022年は4.5%、303万人。
1959年と比べれば、人数は約3倍です。昔よりは増えました。でも、一番動いていたのは今ではなくて、2007年です。
1982年から1987年の大きな上がりは、調査の数え方の影響もあるかもしれないので、細かい上下より大きな流れで見てください。
【テロップ】60年で約3倍/一番の山は2007年/5.6%・368万人
昔の人は、動かなかった?
では、昔の人は同じ会社にずっといたのか。こちらは厚生労働省の調査で、会社に入った人と辞めた人の割合です。
1964年は、入った人が24.2%、辞めた人が21.1%。今は14.7%と13.7%です。赤枠の1960年代の方が、ずっと高い。
ただ、これは新卒の入社や定年退職も入った数で、転職だけの数ではありません。
それでも、昔は誰も動かなかった、というわけではありません。会社への出入りは、1960年代の方が多かったんです。
【テロップ】60年代は出入りが多い/新卒と定年も入る数
同じ会社にいる年数は?

もうひとつ、意外な数字があります。同じ会社に勤めている年数です。
フルタイムの人の平均は、1976年が8.2年。最新は12.7年。男性も女性も伸びています。
転職時代と言われているのに、勤める年数は長くなっています。高齢で働く人が増えた影響もあると思います。
【テロップ】平均 8.2→12.7年/勤める年数は伸びた
1,023万人、全員が動いている?

変わったのは、転職したい人の数です。10年前の812万人から、1,023万人に増えました。
ただ、この1,023万人、全員が今すぐ転職したい人ではありません。今の仕事を辞めて変わりたい人と、今の仕事のほかに別の仕事もしたい人を、合わせた数です。
そのうち、実際に仕事を探している人は約360万人。探していない人は約663万人です。
10年前と比べると、探している人は約89万人増えて1.3倍、探していない人は約121万人増えて1.2倍です。
実際に転職した人は1年で約330万人。数え方が違うので、そのまま比べることはできませんが、大きな数字はここまで小さくなります。
つまり、「変わりたい」と思う人は増えたけれど、実際に転職する人の割合は増えていない。
(シャドが話す:周りを見ていて、そう感じることがあれば一言)
【テロップ】全員が転職ではない/探している人 約360万/探さない人 約663万
海外と比べると、日本は?

では、海外と比べてどうか。同じ会社に10年以上いる人の割合です。
日本は46.6%。イタリア44.3%、フランス39.3%、ドイツ36.8%、イギリス29.0%、アメリカ26.3%、韓国22.8%。
日本は、同じ会社に長くいる人が多い国です。ただ、日本の数字は民間のフルタイムの人が対象で、ほかの国と数え方が違うので、順位より大きな差を見てください。
【テロップ】日本は46.6%/アメリカ26.3%
アメリカと比べると?
アメリカをもう少し見ます。今の会社に来て1年未満の人の割合です。日本は8.6%、アメリカは22.2%。約2.6倍です。
勤続年数は、日本が12.4年、アメリカが3.9年。アメリカは平均ではなく、真ん中の人の値なので、そのままの比較ではありません。
アメリカの最新の発表では、1年未満が20.6%、勤続が4.1年です。
アメリカでは、自分から仕事を辞める人が1か月で約310万人、働く人の1.9%います。日本は転職した人が1年で約330万人。働く人の数も数え方も違いますが、動く速さの差が見えます。
海外と比べると、日本はまだ動きが少ない方です。
【テロップ】米は日本の約2.6倍/米は1か月で約310万人
なぜ「大転職時代」と言われる?(わたしの見方)

ここまで見ると、割合は横ばい、山は2007年、海外と比べても動きは多くありません。では、なぜ今「大転職時代」と言われるのか。ここは数字からのわたしの見方です。
増えたのは、動いた人の割合より、転職したい人と、転職を紹介する市場だと見ています。
転職したい人は、10年前の812万人から1,023万人に増えました。実際に転職した人は、299万人から330万人です。
民間の有料の紹介会社は、事業所の数が約1.8万から約3.1万に増えました。紹介で4か月以上の仕事に決まった件数は、約56万件から約89万件へ。手数料は、約3,500億円から約9,800億円。約2.8倍です。
件数より手数料の伸びが大きいのは、1件あたりの手数料も上がっているからです。
転職した人のうち、民間の紹介を使った人も、5年で14.8%から20.9%に増えています。
紹介の市場が大きくなると、転職の話を目にすることも増えます。実際に動いた人の割合以上に、転職が身近に感じる。それが「大転職時代」の中身ではないか、と思います。
(シャドが話す:転職の広告や周りの話で感じること)
【テロップ】転職したい人が増えた/紹介の事業所が増えた/手数料は約2.8倍
辞めた理由、1位は?

では、なぜ辞めたのか。厚生労働省の最新の調査です。自分から辞めて転職した人、これは転職した人の約8割です。その人たちに、理由を3つまで聞いています。
1位は「賃金が低かった」、25.5%。2位は「会社の将来が不安」、25.2%。3位は「仕事内容に満足できない」、24.7%。
4位が「労働条件」23.4%、5位が「人間関係」22.2%。
1位は給料ですが、差はほとんどありません。給料だけの問題ではない、ということです。
【テロップ】1位は賃金 25.5%/2位 会社の将来/上位5つは横並び
5年でどう変わった?
同じ調査の5年前と比べます。5年前はコロナの年です。
大きく減ったのは労働条件。28.2%から23.4%で、1位から4位になりました。
増えたのは、賃金、会社の将来、そして「能力や実績が正当に評価されない」。評価は15.3%から18.9%で、一番増えています。
賃金以外の労働条件の不満は減って、お金、将来、評価の不満が増えた。数字から言えるのは、ここまでです。
【テロップ】労働条件は減った/賃金が1位に/評価が一番増えた
年代で、一番の理由は変わる?

これを年代で見ると、もっと違います。各年代で一番多い理由です。
20代前半は労働条件、32.4%。20代後半は仕事内容、30.1%。30代前半は賃金。
30代後半と40代前半は、会社の将来。40代前半で33.9%です。45〜49歳は賃金。50代前半は仕事内容。50代後半は評価、27.6%です。20代前半は2位の人間関係と0.3ポイント差で、差が小さい年代もあります。
若いうちは働き方や仕事の中身。30代後半から40代前半は、この会社にいて大丈夫か。年代で悩みが変わります。
【テロップ】20代前半は労働条件/40代前半は会社の将来/悩みは年代で変わる
動くために必要なのは?(わたしの考え)
ここからは、わたしの考えです。統計の結果ではありません。
転職や別の仕事を考えている人は1,023万人いるのに、実際に探している人は約360万人。動けない理由は人それぞれですが、そのひとつは「自分にできるのか」という不安だと、わたしは見ています。
起業でも、事業でも、キャリアアップでも、必要なのは「自信」です。自分はできる!って思う力です。
(シャドが話す:自分が「できる」と思えた時のこと)
【テロップ】ここからはわたしの考え/必要なのは自信/自分はできる!って思う力
エージェントは使っていい?
では、転職エージェントはどうか。わたしは、キャリアアップなら使うことをおすすめします。
転職した人のうち、民間の職業紹介を使った人は20.9%。約5人に1人です。5年前の14.8%から増えました。
転職する人は、原則お金がかかりません。手数料を払うのは、採用する会社です。手数料は1件あたり約103万円で、手数料率も厚生労働省のサイトで公開されています。
ここで知っておきたいのは、エージェントは転職が決まって報酬が入る、ということです。
【テロップ】約5人に1人が利用/払うのは採用する会社/決まって報酬が入る
切った方がいいエージェントは?(わたしの考え)
だから、決まりやすい会社へ早く進めたい人もいます。
自分の自信を下げてくる人は、すぐに切った方がいいと思います。根拠を言わずに「あなたの経歴だとこのくらいです」と言ってくる人です。
考える時間をくれずに急がせる人も同じです。
逆に、続けたいのは、自分の強みを言葉にしてくれる人。自信を上げてくれる人です。
(シャドが話す:自分が会った、切った人・続けた人の話)
【テロップ】下げてくる人は切る/急がせる人も切る/強みを言葉にする人を選ぶ
今日のまとめ
転職したい人は増えました。でも実際に仕事を探している人は約360万人。実際に転職した人は1年で約330万人、割合は10年前とほぼ同じで、横ばいです。
60年で見ると、一番の山は2007年。海外と比べると、日本は長く勤める人が多い国です。
辞めた理由の1位は賃金ですが、5つが横並びでした。
動くために必要なのは、自信。自分はできる!って思う力です。エージェントを使うなら、それを下げてくる人は切る。
あなたが「自分はできる」と思えることは何ですか。コメントで教えてください。
【テロップ】転職した人は横ばい/理由は5つが横並び/下げてくる人は切る
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