2026年7月、AI業務の主役はCodexになった。
Claude Code・Antigravityとの実際の役割分担
以前は、Claude Codeに実装指示書を書かせ、その指示書をCodexへ渡していました。
ところがCodex 5.6-sol以降、目的を直接伝えるだけで、構成・制作・デザイン・確認まで進む場面が急増。AI同士を仲介する工程が1つなくなりました。
主役はCodex。ただし、Claude Codeを外したわけではありません。
Codexを企画・制作全体の主担当に変更。Claude Code+Fable 5は、会員認証・決済・API連携などバックエンドの専門担当へ。Antigravity 2.0は、将来の大規模開発候補として検証を続けています。
この記事でわかること
結論:製品を1つ選ぶより、仕事の担当を決める
2026年7月時点の株式会社ネオクロスでは、AI業務の主担当はCodex 5.6-solです。ただし「Codexが全部に勝った」という話ではありません。

ブログ構成、画像生成、Webサイト、LP、デザイン、ツール制作、他AIが作った成果物のレビュー。

会員認証、決済・購入権限、API連携、コード確認、チャット、ファイル整理。実装速度が必要な仕事。

現在はMarkdownファイルの確認が中心。個人開発・中小企業の業務システム範囲で検証中。
Codexが主担当になって、何が変わったか
以前は、Claude Codeが考えた指示書をCodexへ渡していました。AIを2つ使っていても、その間をつなぐのは人間です。Codex 5.6-sol以降は、私からCodexへ直接依頼できる仕事が増えました。
以前:AI間の引き継ぎが必要
現在:主担当へ直接依頼
一番大きいのは、生成速度そのものではありません。指示書を作り、別のAIへ移し、文脈を説明し直す時間が減ったことです。中小企業のAI導入では、モデル性能より、この「引き継ぎコスト」の方が効くことがあります。
Codexへ任せた3つの実物
ここからはスペックではなく、実際に公開している成果物で見ます。いずれも私が目的と判断を担当し、Codexが構成・制作・改善の中心を担ったものです。
画像生成では、成果物の差が一目で分かった
AIライン公式キャラクター「ミライネコ」を作る過程でも、Claude CodeとCodexを使いました。左はClaude Codeで制作した初期案。右は私がCodexへ指示し、画像生成機能を使って仕上げた採用版です。
Claude Codeで制作した初期案
フラットでシンプル。アイコンとして使いやすい一方、表情差分や広告・教材への展開では、ブランドキャラクターとしての個性が不足しました。
Codexで制作した採用版
表情、立体感、プラグ型の尻尾、スカーフまで一貫した個性を持たせ、Webサイト・広告・教材の案内役へ展開できました。
Claude Code+Fable 5を残す理由
Codexが主担当になっても、Claude Codeは外していません。むしろ役割が明確になりました。
Fable 5は、Anthropicが大規模移行・複雑な実装・長期間の自律作業に向くモデルとして位置づけています。実際の使用でも、純粋なコーディング速度はCodexよりClaude Codeの方が速いと感じる場面があります。
したがって現在の分担は「CodexかClaude Codeか」ではなく、Codexが全体を進め、Claude Codeがバックエンドとコードを支える形です。
Antigravity 2.0は、まだ評価を保留している
Antigravityについて、以前の記事では「IDEそのもの」と説明していました。しかし、それは1.0時代の理解です。
筆者はMarkdownファイルを開いて確認する用途で使っています。大規模開発に有利という評価はありますが、筆者が現在作っているのは個人開発や中小企業向けの業務システムが中心です。そのため、大規模開発での優劣はまだ判断できません。
また、筆者の利用範囲では、日本語での指示理解や成果物の自然さに、Codexより扱いづらさを感じています。これは製品全体の客観評価ではなく、2026年7月時点の個人的な使用感です。
Codexの弱点:速いが、丸投げにはできない
Codex 5.6-solは提案力が高い反面、良かれと思って情報や装飾を足しすぎることがあります。実際に、スマホで横比較すべき表を縦並びにし、意図と違う表示になったこともありました。
人間の確認が必要な3点
① 顧客にとって情報が多すぎないか ② スマホで意図した比較ができるか ③ 変更してよい範囲を越えていないか。Codexが優秀になるほど、最後の経営判断と品質確認は重要になります。
速度面では1.5倍のFastモードを頻繁に使っています。体感できるほど速い一方、対応モデルではクレジット消費率が高く、筆者の作業量では追加クレジットを前提にしないと継続しにくい状態です。
これは全利用者に追加課金が必要という意味ではありません。プラン、利用時間、モデル、入力・出力量によって変わります。法人導入では、月額だけでなく、AIへ任せる仕事量とクレジット上限も設計対象になります。
企業は、どう役割分担すべきか
| 会社・用途 | 主担当 | 補助・専門担当 | 判断理由 |
|---|---|---|---|
| 一人法人・小規模事業者 | Codex | 必要なときだけClaude Code | サイト、文章、画像、ツールを1つの窓口から進めやすい。 |
| 会員サイト・決済を持つ中小企業 | Codex | Claude Code+Fable 5 | 表側の制作と、認証・決済・APIの専門作業を分ける。 |
| 大規模コードベース・複数チーム | 要件により選定 | Claude Code/Antigravity 2.0を検証 | 権限、並列実行、レビュー、既存開発環境との統合を先に評価する。 |
AI導入で最初に決めるべきなのは、契約する製品名ではありません。業務を「企画」「制作」「バックエンド」「確認」「公開」に分け、どこまでAIへ渡し、誰が最終確認するかを決めることです。
よくある質問
| 会社で1つだけ導入するなら? | 筆者の現在の業務ではCodexです。ただし、認証・決済・API連携が中心ならClaude Code+Fable 5を専門担当として残します。 |
| CodexがあればClaude Codeは不要? | 不要ではありません。Codexを主担当、Claude Codeをバックエンドとコード確認の専門担当にしています。 |
| AntigravityはIDEではない? | 1.0はAI開発環境として知られましたが、2.0はデスクトップアプリ・CLI・SDKを含むエージェント管理基盤へ拡張されています。 |
| Fastモードは追加料金が必要? | プランの含有枠と使用量次第です。Fastモードはクレジット消費率が高いため、高頻度で使う場合は追加クレジットが必要になることがあります。 |
公式情報・出典
- Anthropic「Claude Fable 5」 — 長期間・複雑なコーディング、Claude Codeでの利用と提供条件
- Anthropic「Claude Code」 — コードベースの読解、変更、テスト、レビュー
- OpenAI「Introducing the Codex app」 — Codexアプリと複数エージェントの作業環境
- OpenAI「Codex rate card」 — Fastモードとクレジット消費
- Google I/O 2026 開発者向け発表 — Antigravity 2.0、デスクトップアプリ、CLI、SDK
